先日福島のONさんから
((現在ワイセコ 71mmを組んでカムがヨシムラST-1,まめしばCRと小林NGCマフラーの組み合わせなんですが、
今一なんで是非、おたくのZ1 70mmピストンを使ってみたい))
との申し出!
そうこのエンジンライナー外周にローレット加工された物でしたので
ライナーをターカロイ松に打ち替え、圧縮を11.3:1に設定してお届け
ONさん我慢出来ずに即行で組んで
ここで電話で
((こんな圧縮圧力が16㌔あるんですがセル廻るでしょうか?))と
まあセルが廻るかどうかはバッテリィーの問題ですから心配しないで掛けてください
と助言して終わりました
翌日連絡が有り
((あの後掛けましたが何事も無く、一発で掛かり暖まって無いのにアイドリングが安定して
我慢出来なくて翌日走ってみて、腰抜かしました、圧縮11.3:1って面白いですね、慣らしが終わるのが楽しみです))
とまあこんな感じでだったのですが
圧縮圧力?
はっきり言って計った事も無いし、計れる道具も無いし、私には関係無いしです
能書きがさて置いといて圧縮比を設定する場合は
全て、容積比で決めてます、方法は?
これはZ2の69mmピストンです

Z1/Z2の燃焼室容積は36ccなので、その容積のリングを作り

ピストンに被せて、アクリル板で蓋をして手前の穴からオイルを入れます

そこの入った容積がピストン上死点での燃焼室容積でこれにピストン上死点でのスキッシュクリアランス分の容積
を足せば出ます
そのスキッシュクライランスを幾つに取るかで容積変わりますので
最後が実測で仮組してスタッドボルトにカラー付けてナットで締めて
上死点時にシリンダー上面からどの位置に来るかを測定して
シリンダー高さ、ピストンピンハイト、ベースガスケット厚さで
お客の要望に合わせます
最後にエンジンが有ればその場で実測を計るし無ければ知り合いの信頼の有るお店で
確認して貰いますので
圧縮圧力は私には関係ないんですよ
今回のONさんの仕様はシリンダー高さ89.30mm と基準より低いのでベースガスケット 0.8mm
ピストン、ピンハイト 28.3mmでスキュシュクリアランス 1.0mm
の容積24.7ccの11.27:1でした
Z1の場合圧縮12.1は簡単に上がりますがどの方がどんな使い方をするかで変わります
興味あられる方はそのつどご相談下さいな
因みに私のSRX400は容積比12:1を遥かに超えますよ!
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