以前にも書きました0リングの溝深さ、今回集まりましたシリンダー 6台の内、2.2mm有ったのは1台のみで

残り5台は 2.0mmギリギリで酷いのは1.8mmのシリンダーもありまして、無条件で溝掘りしました

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この溝、一見平らに見えますが鋳肌のままですので結構デコボコになっておりノギスでの測定は中々はっきりしません

よって修正面研及びボーリング加工終わったシリンダーを測定、吸入側溝を0点に合わせ

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加工後の上面までの寸法

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そのままセンター左サイド

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排気側

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と全周安定した 2.35mmです、マシニングの加工ですから当然です、基準が 2.2mmですが

当社のヘッドガスケット純正品より 0.15mm薄く作ってますのでこんな寸法に設定してます

溝深さ 2.0mmあれば何とかなると思いますが浅いのも事実、ここは先の事を踏まえ不安材料は無しにしましょう

一昔前でしたら無理でした加工も今はちゃんと直せる時代ですから。






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今年の5月、筑波に乗っていったKZ900、東名を5,000回転で走るとスピード&タコメーターがタコ踊りをはじめまして

壊れてた?どの道マイルメーターだったので名人、クラフフトビーさんに送った所

(壊れてませんよ、正常です)とのお言葉? 社長さんの話によりますと下手人はメーターブラケットのカラー

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こやつが純正より 2.0mmほど短いのでメーターを固定するとリジットになり振動がメーターの針を振るわせる、との事でした

マイルからキロに変更して貰い文字盤からガラス、ガワまで綺麗にして帰ってきた所で純正のカラーに替えて完成

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2回走らせましてメーターのタコ踊りも解消

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めでたし、めでたしでした

これだけ月日の経った旧車達のメーターを新品以上に甦らせとくれるクラフトビーさん、また送りますから長生きしてくださいね。







9月後半になり気候も安定してますのでシリンダーの山も順次かたずいております、合間を見てお次の準備

お次は ZⅡに73mmの組合せですがお客様からの申告によりますと 5速が入りずらいとの事ですので確認します

ミッション、シフトフォーク、シフトドラムには問題は見当たりません

この手のトラブル、目視では中々判断つきませんので仮組しまして規定トルク掛けます

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1速

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ニュートラル

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問題の5速(写真、90度動いていません)

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問題無く入ります、回ります、写真は有りませんが2速、3速、4速もスムーズに入ります

以前あった事例ではバックステップ等のリンケージ不良等がダントツに多いトラブルの一つでした

シリンダーが終わり次第組立に入ります







Z1のエンジンをお渡ししてヤレヤレと思って所に集まって下りましたZシリンダー、一頃よりだいぶ涼しくなりましたので

気合を入れてかたずけます

今回は珍しく ZⅡ用 73mmの依頼が二台来ました

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この ZⅡに 73mmの組合せ、なんていったてショートストローク Z1よりシャープに回りそれでいて970cc有りますから低速トルクも

十分あり、乗った方は皆さん、((非常に乗り易く回せばよく回る))と隠れた逸品です

順番に加工しまして

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並べたまま中を覗きますとこんな感じです

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またまた順番にライナーを押し込みまして

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後は順番に面研とボーリング、これとは別に二本、懸案のお Oリング溝加工に行ってます

こんな感じでやりますのでシリンダーがまとまって来ますとターカロイの松が一気に無くなります

無くなりかけましたら補充に補充の繰り返しで、常に 150本ほどは抱えております。










クランクケース合体まで終わりましたZ1、ピストンの組込み

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今回の仕様はオーナーさんの要望でローコンプ仕様 10.5:1

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後はガスケット付けて

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ヘッド乗っけて

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ノーマルカム組んでシム調整しまして補機類付けて

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完成、ウエットブラスト質感どうでしょう?

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前回のマークⅡも今回のZ1もノーマルカム仕様ですが皆さんそれなりに大事に乗られており、無理に飛ばす事も無いとの事

レッドゾーンなんて入れた事も無いおぢさん達です、あくまでも長く乗る為のオーバーホール、10年、15年後を見越し

消耗品は純正部品で全て交換しました、これで振動の低減とターカロイの松仕様の超寿命と瞬時の加速は保証されました

持て余す馬力は要らないって事です、テイストを始めとする草レースでもその傾向は見受けられます、こちらもその辺を踏まえて

街乗り仕様はお客さまの要望次第でそれに沿う仕様にしましょうかと、KZ900に乗ってみてそう思う今日この頃です

馬力が欲しい人はそれなりに言って頂ければヒヤヒヤする仕様もありますのでご安心下さい

月末には Z1の1200cc仕様、お目に掛けられることでしょう

全てのお客様が残されたライダー人生を安全に楽しんで頂ければ幸いです?








少し予定をオーバーしております? Z1組立です

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汚かった外観の割には中身は綺麗でしっかりしておりました、ミッションも大事に乗られてたらしく合格です

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クラッチハウジングも多少の痕跡は有りますが段付も無くオーナーさんの要望もありそのままいきます

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みつちゃんにお願いしましたウエットブラストで見違えるように綺麗なりました

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掃除は大変ですが内部のスラッジやオイル焼けまで落とせるウエットブラスト、良い感じです。

 








お客様より送られてきました Z1のシリンダー、ライナー打ち替えまして 66mmのスタンダードボア仕様

何時ものように火あぶりにしてライナー外しますが#3がきつい?またローレット加工?

何とか外して良く観察しますと?#3だけなにやら黒い物が?

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下手人は液体パッキン

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初めてお目に掛かりましたが、こんな方法が有るのかと変に納得、色々考えるものです

外したライナー、かなりホーニングの目立てが粗いですね

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先日芯だししましたクランクシャフト、こちらもオークションにて入手しましたクランクケースにセット

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このクランクケースはクランクシャフトセンターからベース面までの距離を確認する為の治具です、いままで不明だった部分を解明します

取りあえず0.5mm厚のベースガスケットを付けまして

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Z1用 66mmピストンをセット

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シリンダー高さ、ピストン、ピンハイトからピストンラウンド位置を確認、圧縮をコントロールするにはどうすれば良いか検討します

それを基にピストンのヘッドボリュームを変化させて完成しまして Z1用 66mm 圧縮 10.0:1仕様 156.9g(ノーマル=197.8g)

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この数字から素晴しく振動の無いエンジンに変化する事は確実です、上も良く回ることでしょう、必要にして十分な動力性能かと

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序に ZⅡ用 66mmとの比較

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ピンハイトとヘッド形状が違います、当然ピンハイトも違います

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今回、一番問題に為った物、ホーニングに使う砥石

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本来、69mmまでしか無いと思ってましたから、66mmだと対応出来ませんで、二年前に作りました砥石をカットしてもらい

何とかなりました

結局圧縮のコントロールはピストンヘッド形状とベースガスケットの厚みでコントロールすることにして対応します

ベースガスケットは 0.5mm 0.8mm 1.0mmの三種類が基本で用意してます。










お客様よりお預かりしてますZ1のクランクシャフト、芯だし完了

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更に各ベアリングの点検、指で押さえて

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ベアリングアウターレースを上に持ち上げ確認

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合格です、今までベアリングのガタ、0.05mm以上有ったのはお目に掛かっておりません

お約束のテーパー部分

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ペーパーと左右の手で仕上げます

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序に最近オークションで手に入れましたZ1のクランクシャフト、そのままでも良かったのですがついつい叩いてみました

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黒が叩く前、白が叩いた後

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テーパー部も軽くシャカシャカと磨きまして完成

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オークションの場合写真のみで判断しないといけませんので

難しい部分もありますが、それを見極める目を養うしか無いです、素晴しいクランクが手に入りました。








只今お預かりしてます1100刀のシリンダーです、ライナー打ち替えの為シリンダー下面の加工が終わりましたので

本丸のシリンダーの拡大加工です、まずツバ部の加工、ここは常に爆発圧力を受け止める部分ですので

4.5mmから5.0mmに変更します

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カワサキの750ターボはここの厚みが7.5mmほどありますので薄いよりは厚いに越した事は無いとの判断です

1100刀用のライナーはノーマルより 直径で0.5mm大きくしてあります、経年劣化で歪んでます内径を新たに作り直す為です

直径で0.5mm、半径で0.25mmしかありませんので完全に下穴の位置を把握しませんとしくじります

このシリンダーもZと同じで暖めましたらライナーがその場に残りライナー外径部に付着してましたオイルに引火、燃え上がりました

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最後に角の C面加工、基本中の基本でエッジでは駄目ですよ、これを無視したゼロ戦の試作機はここから破断して落ちたとか

ライナー圧入後上部面研、ボーリングも終わり、ホーニング待ちで御座います、今暫くお待ちを。








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